国産品に比して、輸入品、特にアパレルや雑貨の品質検品は厄介なことが多い。
輸入元として海外の製造元の生産技術や品質を理解把握し、国内市場に流通させるための検品や付け替え等の「的確で合理的」な作業指示書が用意できる会社は極めて少ない。
そしてそれができる会社は例外なく優良企業との誉れ高いことが常だし、私の知る限りは有名ブランドとなっている。
今や「まれに」となってしまったが、庫内作業者にはものすごい検品技術を持つ者がいる。
まさに職人、プロフェッショナルとしてあがめられて、みたいなオバチャンやオッチャン。
私の記憶にあるだけでも数人の顔が浮かぶ。
これに関連するハナシを以前書いたが、流れるような手さばきを傍で目にする者は、凝視したまま時間が過ぎる、、、というのはあながち誇張ではない。
倉庫業務の中で、検品ほど会社によって向き合い方の異なる業務はない。
まず「請ける・請けない」「やる・やらない」から選択肢が始まる。
次に「どこまで請けるのか」「どこまでやるのか」と続く。
更に「どこまで約束するのか」「どこまで責任をもつのか」、
【あとがき】
拙ブログ開設以来最長となった今回の連載だが、書き始めた当初は【1】と今回の【あとがき】の内容で単稿とするつもりだった。
何行かを書くうちに、過去のさまざまな場面や言葉が思い出され、その場に居合わせた人々や印象に残っている言葉などの数々が脳裏に浮かんで、それらを語り部や狂言回し的な役割の誰かに吐かせたくなった。
【その理由】
今日がテレワークで助かった。
昨夜というより今朝寝付いたのは5時前だった。
起床したのは8時過ぎ。
慌ててPCの電源を入れ、カメラをオフにしたままWEB会議システムにログインした。
8時半には部長と3人の係長と5人の主任がモニターに映っていた。
【いつから・誰が・なぜ】
いったい何時間経ったのだろうか。
腕時計をしない自分が恨めしかった。
梱包ラインにしか掛け時計を設置していないので、このままでは時間を確認する術がない。
スマートフォンは事務所に置いてきたままだ。
永田利紀(ながたとしき)
大阪 泉州育ち。
1988年慶應義塾大学卒業
企業の物流業務改善、物流業務研修、セミナー講師などの実績多数。
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