今日が仕事納めという企業が多い。
毎年末に思うのだが、不要不急の大掃除と偉い方の演説を聴くための出勤は虚礼化しつつあるのではないだろうか。
手間がかかる・水を使う類の掃除は気候のよいGWあたりにやったほうがいい。
くそ寒いなかで冷たい水を相手に掃除する理由が暦のしきたりであるなら、個人的には
時間のある元気な高齢者が増えることで、昭和の時代には随所にあった「荷物預かり所」や「コインロッカー」の類似サービスが再増すること必至と感じる。
ただし、預ける者と受け取る者が別人というところが、終わりを迎える平成と次の元号の時代を象徴している。
個配全体というより宅配についての傾向としてであり、
定番率が高い。
返品再入庫が多い。
返品物を検品・リバイバルの後、棚入再計上する。
オーダーメイドの高額な受注管理システムとWMS。
現場従業員の離職率が低い。(勤続10年程度ではベテラン扱いされない)
これまたわかりにくいハナシなのだろうか?
と書き始めたが、筆力の未熟なところはご容赦いただいて、是非とも読んでいただきたい。
庫内作業の基本的な要素を記したつもりなので、通常業務で物流にかかわり薄い経営層や営業部門、商品仕入・開発関連の方々は自社の現場で検証いただければ本望であります。
物流部門の方々には「あぁ、それね」と相槌を打っていただけると思う。
個配便の今後について、自分なりの予想や仮想や夢想を記しておきたいと思っていた。
物流リアルにも数社から「個配便の今後」に関連するいくつかの質問投稿をいただいており、丁度良い機会だった。
独善的で偏向とお感じになる部分もあるとは思うが、一個人の独り言として気楽に読んでいただきたい。
巷で論じられているとおり、二極化は急速に進む。
勝手な名称を付ければ「一方通行配送」と「相互通行配送」のような。
ここでいう「通行」とは情報と行動を意味している。
早朝の人気ない倉庫のヤード。
晩秋の紫がかった朝陽が徐々に射し込み始めるヤードを眺めていると、様々な出来事や人々を思い出す。
倉庫業務は確かな毎日を実感させてくれる。
目の前にある品物を自らの手で取扱い、自身の脚で歩いて運ぶ。
荷受、検収、検品、棚入、ピッキング、出荷梱包、整理整頓。
一心不乱、という言葉以外に表現しようのない作業者達の横顔が脳裏を過る。
永田利紀(ながたとしき)
大阪 泉州育ち。
1988年慶應義塾大学卒業
企業の物流業務改善、物流業務研修、セミナー講師などの実績多数。
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