市場での評価や勝利という言葉が指し示す意味は時代と共に変化してゆく。
長期的な経済の基礎的条件や基調の予測によって、勝ち方や生き方の舵取りが左右されたり翻弄されたりする。
年々少なくなる事例ではあるが、アナログな物流現場のハナシを書いておきたい。
「そうせざるを得ない」「業界の諸事情」「商材がデジタル化となじまない」などの現状を憂い疑いながらも受入れ続ける企業は多い。
冒頭からいきなりで恐縮だが、まずは以下をご覧いただきたい。
図表化せずにテキストでの説明なので、見比べにくい点は前もってお詫びしておく。
(購入者A)
■決済方法:クレジットカード、電子マネー、銀行・郵貯振込、代引き、後払い
■配送料金:300円
■再配料金:無料(初配から14日以内)
■配送日時:指定可能。配送日時お任せ(複数から選択)割引あり(▲150円)
■受取方法:選択可能。受取方法お任せ(複数から選択)割引あり(▲150円)
「 ¬ 」
この記号をご存じだろうか?
ややこしい並びになってしまっているが、鉤括弧の中にある¬を指して問うている。
「縦書きの時の「」の上側にくるやつ」とかではなく、横書きの際にも使うらしい。
日本文化の「様式美」は我々の暮らし方やものづくりなどの根底に流れている。
極限まで削り、排し、除すことで「最小と最少」に至ってよしとする美意識は貴い。
「いったい、なんのハナシやねん?」と
若い方々にはもはや馴染みなく常用外の言葉なのかもしれないが、「商流」という言葉は物流以上に前世紀では多用されていた。
ビジネスレターや経済記事、日常の業務会話や商談などでも頻出する単語の一つだったし、取引の始まる前には最初に確認される事項でもあった。
永田利紀(ながたとしき)
大阪 泉州育ち。
1988年慶應義塾大学卒業
企業の物流業務改善、物流業務研修、セミナー講師などの実績多数。
ご相談・ご質問等ございましたら、
お気軽にお問い合わせください。